4月 25
トレード法をトレード場面に応じて使い分ける
トレンドフォロー派が好むのは、トレンドが発生していて、上げ下げ
の変動幅が少ない相場環境です。
このような相場状況のときには、反対方向への大幅な値動きがないの
で、トレンドフォロー派のトレード法は儲けが出しやすくなります。
トレードを行っている間も、出ている利益が相場に還元されてしまう
恐れもないので、安心してトレードを続けていられます。
トレンドフォロー派にとってきびしいのは、変動の大きな相場になり
ます。
何日も、何週間も相場に利益を奪われ続けて、手仕舞いを出来ずに、
大きなストレスと不安を感じたまま、トレードを続けなくてはならな
いこともあります。
カウンタートレンド派が、好むものは、全体に安定した変動幅の大き
な相場(いわゆるボックス相場)です。
このタイプの相場は、比較的大きな値動きがあるものの、かなり狭い
価格帯に収まった動きを繰り返します。
スイングトレーダーは、トレンドがあろうがなかろうが、変動の大き
な相場を好みます。
短期の値動きで稼ぐスイングトレーダー(トレード法)にとって、変
動の大きな相場には、それだけ大きなチャンスが転がっていることに
なります。
相場状況が、これら4つのうちのどの状態にあるのかを、簡単に見分
けられることもありますが、トレンドの程度と変動性は時間とともに
変化していきます。
つまり、相場には二つの状態の特徴が同時に現れることが多いことに
なります。
ひとつの相場の特性がかすかに現れてしだいに顕著になることもあれ
ば、その逆のこともあります。
たとえば、トレンドがあって変動が小さい状況からはじまった相場が
、トレンドが進むに連れて変動性が高くなり、値動きも、トレンドが
あって変動が小さい相場から、トレンドがあって変動が大きくなると
いう相場状況に変化していきます。
優秀なトレーダーは、トレード法を用いる際に、相場の動向を予測す
ることはしません。
そのかわり、相場がある特定の状態にあるという兆候(サイン)は探
します。
これは、トレード法を用いている、トレーダーにとっては、非常に重
要なことです。
優秀なトレーダーは、相場がどう動くかは予測したりはしませんが、
相場が現在どのような動きをしているかを示す兆候(サイン)には、
かなり、神経質に目を配ります。
そして、そのサインを見つけ出した時には躊躇なく、トレード法を駆
使して、トレードに望んでいきます。
トレード法・サイクル理論(松下誠・野川徹)に学ぶFX・株の極意
コメントはまだありません »
コメントはまだありません。
このコメント欄の RSS フィード
コメントをどうぞ