5月 30
チャートはトレードにおける人間の心理を表す
トレードを行う時には、チャートは企業業績を表すものでなく人の心
理を反映しているものだと考えるようにするようにしましょう。
残念なことに世の中には、チャートを参考にしたトレードや投資を否
定される方も存在しています(けっこう名のある方にも存在します)
確かに、企業業績がそのままチャートに反映されるものであるという
概念にとらわれてしまうと、チャートの動きというものは時間的な誤
差を生じることは確かです。
そういう面からチャートを観察するようにしてしまうと、企業業績が
直接反映されていないという理論は確かにあります。
しかし、マーケット(相場)の原動力になっているものの正体はいっ
たいなんなのかようく考えたことがあるでしょうか?
考えてみたことのない人は、ここでもう一度確認をする意味で、考え
てみてください。
そうですね。
いつの時代もトレードや投資に参加している人達の意思(心理)の集
合体なんですね。
そのことを、如実に見せてくれる代表的なものに仕手株といわれるも
のがあります。
この仕手株の動きそのものが、実はマーケット(相場)の縮小版であ
るといってもいいでしょう。
仕手株といわれるものは、企業の業績分析(ファンダメンタル分析)
をされる方々から見れば、その企業の業績や実力から考えて、それだ
けの高値をつけることはありえないものの筈です。
では何故、そのありえない高値をつけたりするのでしょうか?
それは、マーケット(相場)というものが全て人の(意思)心理の集
合体であることにほかならないばかりか、それがマーケット(相場)
の修正だからです。
ですから、バブルも人間が存在する限り必ず周期的に起こりますし、
行き過ぎた暴落というものも必ず繰り返し繰り返し起こります。
現在の相場状況もまったくそうでしょう。
それは特別な出来事ではなくて、自然なことなのです。
したがって、トレードにおいて、チャートを用いる際は企業業績を反
映させているものだと考えるのはやめて、人間の心理や意思を現して
いるものであると、とらえるようにしていくと、トレード(投資)に
おいて、チャートは、欠かすことの出来ない必要なツールだと、あら
ためて感じることが出来ると思います。
そういうことを理解してチャートを眺めていると、面白いように人の
世の移ろいを映し出す映像、或いは物語を見ているように感じるよう
になります。
トレード法・サイクル理論(松下誠・野川徹)に学ぶFX・株の極意
コメントはまだありません »
コメントはまだありません。
このコメント欄の RSS フィード
コメントをどうぞ