4月 17
トレード法におけるトレードでトレーダーに起こる【認知のゆがみ】
自分が築き上げた、トレード法にトレーダーはトレードを行う際に、
出来る限り、正確にかつ忠実に従おうと、極力努力をします。
ところが、実際に自信をもって築き上げたトレード法を用いて、トレ
ードに臨んでいるはずなのに、負け組トレーダーの多くの人は、何故
か、そのトレード法のあらゆるサインに従えずに結局は大きな損失を
出したりします。
その理由は、人々がこれまで築き上げてきた処世観(金銭感覚など)
は、もっと単純な環境でなら有用なのですが、トレードの場ではそれ
らが障害となってしまうことがあるからです。
例えば、トレードに参加している負け組みトレーダーの多くが起こす
失敗の例を挙げさせてもらうと、自分のトレード資金に何らかの小さ
な損失が出た時に、その小さな損失を出したくないために、相場の行
方を見誤り、損切りが出来ずに、やがて取り返しがつかないほどの損
失になってしまったりするパターンです。
この場合、小さな損失のうちに、日常生活の金銭を失う感覚をダブら
せてしまった結果、大金を失ってしまうという、せっかく築き上げて
きた、トレード法を台無しにしてしまう最悪の形ですが、本当に多く
負け組みトレーダーが起こしがちな過ちです。
ちょっと、例題にまつわる話が長引いてしまいました。
本題に戻ります。
こうした、トレードの際に起こりがちなトレーダーの現実認識の曲折
を、【認知のゆがみ】と読んでいます。
それでは、トレード法に影響を及ぼす【認知のゆがみ】をいくつか挙
げていきましょう。
■損失回避
トレード法で利益を得るより損失を避けることを優先しようとする傾
向。
■埋没費用効果
これから支払うことになる費用より、すでに支払ったか、支払うこと
が決まっている費用の方を重視する傾向。
■処理効果
利益は早く確定して、損失は出来るだけ見てみぬふりをして、いわゆ
る塩漬け状態のままいつまでも放置しておくトレードの傾向。
■結果偏向
過去のデータや経験より、最近のデータや経験に重きを置くトレードの
傾向。
■係留(アンカリング)
簡単に手に入る情報に頼りすぎる傾向、あるいはそれに縛られる(ア
ンカー)トレードの傾向。
■バンドワゴン効果
あるものごとを、大勢が受け入れているという理由で受け入れる傾向。
■【少数の法則】信仰
少なすぎる情報から、不適切な結論を導き出す傾向。
これが全てと言うわけではありませんが、ここに挙げた【認知のゆが
み】の中には、そこから生じた誤算がトレード法によるトレードと価
格に大きな影響を及ぼすものが含まれています。
次回からは、上記したトレード法に影響を及ぼす【認知のゆがみ】を
一つずつ見ていきます。
トレード法・サイクル理論(松下誠・野川徹)に学ぶFX・株の極意
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