5月 04
トレード法・裁量トレードの危険性 | 自我に生きるものは自我に死ぬ
【博打的な儲け】これが、トレード初心者が裁量トレードに引き寄せ
られる主な理由です。
裁量トレード法は自我を満足させてくれます。
その理由は、個人の判断に頼るトレードだからです。
それとは反対にシステムトレード法は「正確にある状況になったら、
いくら売ったり買ったりするのか」を指定するルールを使ってトレー
ドの意思決定を行ないます。
つまり裁量トレードでは、自分の判断でトレードして勝利をすれば、
自我が勝利したことになります。
そして、、自分がいかに相場を制覇したかを友人に自慢できるのです
。
まさにそういう行動を、オンライントレードのフォーラムやある種の
書物などでよく見かけます。
特にトレード初心者を惹きつける広域的なフォーラムや書籍になどに
多い傾向があります。
掲示板にはしょっちゅう、値上がり直前に買ったことや、的中率98%
のトレード法を見つけてしまったとか、トレードを始めて3ヶ月で
200%の利益をあげることが出来たなどと書き込まれたりしています。
中には、法外な値段をつけて「この素晴らしい的中率98%以上の法則
を今なら、限定○○名の方に、○○○○○○円でお譲りします」など
と謳った非常に馬鹿げたものまで販売されたりしていることもありま
す。
一番最後に挙げたような例を実現するためには、当然過剰なレバレッ
ジでトレードしているはずなので、50万円が150万円になる可能性も
あります。
しかし、あまりに強気なトレードをしているせいで、150万円を失う
リスクも非常に高い。
数ヶ月後に同じトレーダーが破産して、すべてを失ってしまったと
書き込むかもしれない。
こういう人たちは、自我を満足させるためにトレードをしています。
ことわざにあるように、自我に生きるものは自我に死ぬということを
してしまいます。
たしかに相場観にかなり、卓越している裁量トレーダーの方々も確か
にいますが、それ以上に成功していないトレーダーの方々の方がはる
かに多いのは、もうほとんどのトレーダーに方々がご存知かと思いま
す。
トレーダーとしての自我はいい友人なれないからです。
自我は正しくありたがり、予測したり秘密を知りたがります。
自我は利益の妨げになる認知のゆがみを避けられないので、良好なト
レードを行なうことがきわめて不得意なのです。
トレード法・サイクル理論(松下誠・野川徹)に学ぶFX・株の極意
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